LOWYA「衣類乾燥機 FUKARI」
家具・インテリア通販ブランド「LOWYA(ロウヤ)」が販売する、一人暮らし世帯向けの「衣類乾燥機」について、その実用性とコストパフォーマンスを検証したレポートをお届けします。
洗濯機の乾燥機能を持たない単身世帯や、梅雨や冬場の部屋干し対策として注目される本製品の実力を、実際の使用データに基づいて解説します。

家具ブランドが提案する「折りたたみ乾燥機」とは
今回検証するのは、LOWYAの「衣類乾燥機 FUKARI」です。価格は税込6,590円と、導入しやすい価格帯が特徴です。
本体サイズは幅290×奥行221×高さ108mm、重量は約1.4kgと非常にコンパクトな設計になっています。使用方法は、本体から布製のカバーを展開し、中に洗濯物を吊るして下部から温風を送り込む仕組みです。使用しない時はカバーを折りたたんで箱に収納できるため、収納スペースが限られるワンルームマンションなどでの需要を見込んでいます。


乾燥能力の検証:薄手は優秀、厚手には課題も
実際に洗濯脱水後の衣類を用いた乾燥テストの結果をご報告します。
1. 薄手の衣類(コットンTシャツ) 3枚のTシャツを乾燥させたところ、1時間の運転では袖や脇、裾の部分にまだ湿り気が残る結果となりました。しかし、2時間の運転(強モード)を行った段階で、水分計の数値は1%台まで低下し、ほぼ完全に乾燥したことが確認されました。
2. 厚手の衣類(パーカー・バスタオル) 一方で、厚手の衣類に関しては乾燥時間に課題が見られます。厚手のパーカーとバスタオルを2時間乾燥させた検証では、タオルの表面は概ね乾いたものの、端の厚みがある部分は湿りが残りました。 特にパーカーは、フードの重なり部分や袖口、裾のリブ部分の水分が抜けきらず、水分計で10%を超える湿り気が確認されました。完全に乾かすには、さらに長時間の運転か、干し方の工夫が必要となります。

メーカー推奨枚数はシャツ類で最大9枚程度とされていますが、衣類同士が密着すると温風の循環が妨げられ、乾燥効率が著しく低下します。検証でも、隙間を空けて干すことが重要であることが示唆されました。
ランニングコストと消費電力
導入にあたり気になる電気代についても、ワットチェッカーを用いた実測値が出ています。 「強モード」での稼働時、消費電力は約620〜640Wで推移します。
- 1時間あたりの電気代: 約19.5円
- Tシャツが乾く2時間の電気代: 約38円
- 5時間稼働させた場合: 約94円

コインランドリーの乾燥機を利用する場合と比較すると、1回あたりのコストは安価に抑えられます。ただし、乾燥時間はコインランドリーよりも長くかかるため、時間とコストのバランスを考慮する必要があります。
導入前に知っておくべき注意点
1. 室温の上昇と動作音 温風を排出する仕組み上、使用中は室温が上昇します。冬場の検証でも本体上部周辺は33〜34度近くまで上昇しました。夏場の居室での使用は空調管理が必要になる可能性があります。また、送風ファンの動作音が発生するため、就寝時の使用には配慮が必要です。

2. 設置スペースの高さ 衣類カバーが長めの設計(高さ約120cm)になっているため、吊り下げる場所の高さを確保する必要があります。カバーの底面に衣類や床が接触すると、排気口が塞がれたり衣類が乾きにくくなったりする現象が確認されています。
結論:あくまで「補助的」な運用が最適
LOWYAの衣類乾燥機は、下着や靴下、Tシャツといった「薄手の洗濯物」を「少量」かつ「急いで」乾かしたいシーンにおいては高い実用性を発揮します。翌日に着る服がないといった緊急時や、生乾き対策としては非常に有効なツールです。
一方で、厚手のパーカーや大量の洗濯物を一度に処理するメインの乾燥機としての運用には不向きです。一人暮らしのライフスタイルにおいて、コインランドリーに行く手間を省くための「第二の乾燥手段」として位置づけるのが妥当と言えるでしょう。


