
KDDI総合研究所は2026年1月29日、Beyond 5G/6Gでの利用を見据え、カラーホログラフィック動画像の高効率圧縮方式を世界で初めて開発しました。この新方式により、膨大なデータ量を持つホログラフィック動画を1.5Gbps以下という伝送レートまで圧縮し、モバイル通信でのリアルタイム伝送が可能となります。

ホログラフィーは2030年代の実用化が期待される最先端の立体映像技術です。しかし、カラーホログラフィック動画像はデータ量が非常に大きく、従来の圧縮方式を用いても約2.4Gbpsの伝送レートが必要となり、リアルタイム伝送が困難でした。特に、光の進み方を示す「位相情報」の圧縮が長年の課題とされていました。

今回開発された方式では、光の強さを示す「振幅情報」の重要領域を分析し、これを「ガイド役」として活用することで、「位相情報」の圧縮効率を飛躍的に向上させました。これにより、高画質を維持したまま大幅なデータ削減を実現しています。
また、KDDI総合研究所はBeyond 5G共用研究開発テストベッド環境にて、本方式によるカラーホログラフィック動画像のリアルタイム伝送実証に成功しました。この技術は、遠隔地間のトレーニング指導や作業支援など、臨場感あふれる遠隔コミュニケーションへの活用が期待されます。
KDDI総合研究所は今後、教育、医療、働き方改革といった多様な分野での社会実装を目指し、カラーホログラフィック動画像の利活用促進に向けた研究開発を継続していく方針です。本開発は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の委託研究の一環として実施されました。


