MVNO事業・格安SIMの「HIS Mobile」を提供しているH.I.S.Mobileが、新料金プランを発表しました。新料金プランでは音声通話契約で最安月額290円からとなっています。
新料金プランは、高速データ通信量別に1GB、3GB、7GBの3つ。音声通話付きで3GBは月額770円、7GBは月額990円。いずれも税込のため、7GBで1000円以下となっています。さらに1GBは月額550円ですが、高速データ通信の使用量が100MB未満の場合は290円となっており、音声通話プランとしては業界最安クラスです。
さらに今回の新料金プランでは、通話料金もかなり攻めており、音声通話料金は30秒あたり9円とこちらも業界最安クラス。しかも専用アプリなどを使うプレフィックス型ではなく、普通の音声通話です。
定額通話付きのプランも用意されており、5分以内かけ放題は月額790円から。完全かけ放題は月額1770円からとなっています。
高速データ通信料も安めですが、新料金プランはかなり「音声通話」にチカラを入れたプラン。ただし最安値で利用するには高速データ通信を100MB以下に抑える必要があります。スマートフォンではちょっとしたことで100MB程度はすぐに使ってしまうので、ここは通話のみのベーシックフォンや、インターネットを使いたいときだけ接続できるフィーチャーフォンで活用したいところ。
HIS Mobileも端末販売ページで「ケータイ (ガラケー、4G対応ガラホ)」として4機種ほどラインアップしていますが、1機種は3Gのため近いうちに使用できなくなり、2機種は中古。1機種はカード型とやや物足りない感じ。
囲み取材で、なにか専用端末を考えているか確認したところ、アイディアとしてはあるようなので、今後に期待したところです。
個人的には、「地方に住む親の電話をどうにかしたい」という相談や話を最近よく聞きます。エイビットのホムテルのような、固定電話型でVoLTEに対応した4G電話があれば、かなり有効なサービスとして提供できるのはと思います。
今回の発表会では、J-PIC をパートナーとしたHIS モバイル専売店「HIS モバイルステーション」の全国展開も発表されました。1号店は4月に群馬県太田市に出店するとのこと。
実店舗を展開するなら、今回の通話が強化されたプランのSIMとあわせて、通話のしやすいハンドセットや固定電話型デバイスとセットにし、その場で購入してすぐに通話できるように販売すれば、意外と大手が取りこぼしている「通話派」を獲得できるのではないかと思います。
