楽天グループは2026年6月22日、東京ドームで開催されたプロ野球一軍公式戦「東北楽天ゴールデンイーグルス 対 埼玉西武ライオンズ」において、「楽天スーパーナイター」として冠協賛イベントを実施した。本イベントは「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」をテーマに掲げている。これは、スポーツを誰もが自分らしく楽しめる環境を創出する「Sports for Everyone」と、気候変動対策や資源の好循環を実現する「Green for Future」という2つの活動指針に基づいている。

会場内のコンコースでは、サステナビリティ推進に向けた取り組みの一環として、「楽天イーグルス循環型ショッパー」の販売が開始された。本取り組みは、ファンがグッズ購入時などに使用し、不要となった包装用プラスチック袋を球場に設置した専用ボックスで回収し、マスバランス方式を用いて新たなショッピングバッグの材料として再生させるもの。先行して実施された楽天ヴィッセル神戸での事例に続き、東北楽天ゴールデンイーグルスにおいても2026年3月のホーム開幕戦からプラスチック袋の回収を開始し、今回初めて製品として販売されることとなった。完成したショッパーは日常的に使用しやすい形状であり、試合観戦時の応援グッズ入れなどとしての反復利用が想定されている。

また、コンコース内には最新のテクノロジーを活用した体験型ブースも展開された。没入型プロ野球選手体験ブース「THE NEXT BATTER」では、体験者の睡眠の質や当日のコンディションなどの入力データを基に、生成AIが即興でオリジナルの応援歌を作成するシステムが提供された。これをスタジアムの演出映像と組み合わせることで、プロ野球選手としてグラウンドに立っているかのような感覚を体験できる。体験後には、個別のポーズ画像が反映されたオリジナルのトレーディングカードが出力され、参加者に配布された。




加えて、動画配信サービス「Rakuten パ・リーグ Special」が現在開発中の「AI解説者」サービスのデモ動画が初披露された。同サービスは、直近の打率や得点圏打率といった公式戦のデータやプレーイベントを解析し、AIが実況や解説を補足する自然なテキストを自動生成する。定型文の速報とは異なり、試合展開に応じた状況解説をテキストで提供することを目的としている。同サービスは今シーズン中にβ版をリリースし、利用者からのフィードバックを収集しながら、来シーズンの本格導入に向けて機能の改善を進める計画である。



これらのブースには、楽天イーグルスのアンバサダーを務める銀次氏と岡島豪郎氏が視察に訪れた。「THE NEXT BATTER」を体験した岡島氏は、出力された映像について言及した。「AI解説者」のデモ映像を視察した銀次氏は「数字的なところをしっかり伝えてくれることは、解説をする際にも助かる」と述べた。岡島氏も「直近の成績がすぐに出る点は良い。この数字を参考にして解説するのも面白い」と述べ、両氏とも同サービスのデータ提示機能について実用的であるとの見解を示した。

グラウンド上では、試合開始前に複数の催しが行われた。台湾のプロ野球チーム「楽天モンキーズ」の公式チアリーダー「Rakuten Girls」の来日メンバー6名(Rakuten Girls」来日メンバー6名(高橋 佳帆(たかはし かほ)さん、穎樂(インルー)さん、笑笑(シャオシャオ)さん、Kira(キラ)さん、若潼(ロートン)さん、温妮(ウィニー)さん)、「東北ゴールデンエンジェルス」による合同パフォーマンスが実施された。

また、株式会社講談社の「週刊ヤングマガジン」と連携したオーディション企画「ヤンマガ杯」の順位発表が行われ、1位に穎樂(インルー)氏、2位に高橋佳帆氏が選出され、上位2名によるセレモニアルピッチが行われた。高橋氏は2024年から同グループに加入した唯一の日本人メンバーであり、穎樂氏は台湾チア界で高い運動能力を持つメンバーとして知られている。

イベント後の囲み取材において高橋氏は、日本と台湾の応援スタイルの違いについて言及し、日本のダンスパフォーマンスを取り入れたことは自身らへの挑戦であったと語った。台湾野球の応援の特徴についてメンバーは、毎回の攻守交代時にステージ上で観客と近い距離でパフォーマンスを行う点を挙げた。



