KDDI Digital Life、povo2.0のサービス説明会を開催 通信品質を軸に新トッピングやキャンペーンを発表

KDDI Digital Life株式会社は2026年6月18日、「povo2.0 サービス説明会」を開催し、同社が運営するオンライン専用ブランド「povo2.0」の事業状況および新たなキャンペーンやトッピング戦略を発表した。同社代表取締役社長の濱田達弥氏が登壇し、au回線の通信品質を強みとして、メイン回線およびデュアルSIMによるサブ回線としての利用拡大を目指す方針を示した。

■通信品質を武器にメイン回線・サブ回線ともに成長

povo2.0は基本料0円から始まり、ユーザーが自身のライフスタイルに合わせてデータ容量を追加(トッピング)する仕組みを提供している。濱田社長は、KDDIが提供する3つのモバイルブランド(au、UQ mobile、povo)に共通する価値として、「auの高品質な通信回線を利用できること」を挙げた。

近年、スマートフォン市場ではeSIMの普及などにより、1つの端末に複数のSIMを設定するデュアルSIM利用が増加している。同社の調査によれば、デュアルSIMとしてpovoを利用する稼働数は、2025年5月から2026年5月にかけて約1.5倍に伸長した。その理由として、「災害や通信障害時に備えたい」といった声に加え、「メインで利用している回線がつながりにくいことがあるから」という理由が31.9%を占めた。他社の通信品質に対する不満が、povoのサブ回線需要を後押ししている状況が伺える。

一方で、サブ回線として利用を始めたユーザーが品質に満足し、メイン回線へと乗り換える動きも顕著となっている。MNP(携帯電話番号ポータビリティ)による新規加入数は、2024年下期と2025年下期の比較で約1.9倍に増加した。

■「データ使い放題10回分」でau回線の体感を促す

こうした状況を背景に、KDDIなどは他社回線を利用するユーザーに向け、乗り換え不要でau回線を試すことができるキャンペーンを6月19日より開始する。期間中、povo2.0に新規登録したユーザーを対象に、「データ使い放題(24時間)10回分」をプレゼントする。基本料が0円であるため、ユーザーは現在の契約を維持したまま、通信品質を体験することが可能となる。

■povo史上最大の「年1.32TB」など新トッピングを追加

さらに、多様化するユーザーニーズに応えるため、新たなトッピングの提供も発表された。

1つ目は、大容量データを利用するユーザーに向けた「1年間トッピング 1.32TB(365日間)」である。料金は39,240円で、1ヶ月あたり110GBを3,270円で利用できる計算となる。提供開始は7月1日を予定している。他社の大容量プランを利用するユーザーの乗り換えを想定し、比較しやすいデータ容量と価格に設定された。また、「あと払いペイディ」を利用することで、分割手数料無料で12回の分割払いも可能としている。

2つ目は、通信障害時などの備えとして利用しやすい「サブスクトッピング 0.5GB」である。月額600円で毎月自動的にデータがチャージされる仕組みで、こちらは6月19日より提供を開始する。

■多様なライフスタイルへの適用を目指す

濱田社長は、povoの強みを「柔軟性と適用性と機敏性」であると説明した。これまでに展開してきたローソン各店舗でのギガチャージ販売や、提携施設に行くだけでデータがもらえる「povo Data Oasis」などの取り組みも、ユーザーの生活動線に入り込む施策として好調に推移している。

質疑応答において、大容量トッピングの追加によってトラフィックが逼迫する懸念について問われると、KDDIがこれまで行ってきたエリアや時間帯に合わせた細やかなネットワークのチューニングによって対応していくと回答した。

KDDI Digital Lifeは、今後も通信品質をベースとしながら、AIなどを活用した「ハイパーパーソナライゼーション」を推進し、ユーザー一人ひとりに最適なサービスを提供していく方針だ。

この記事を書いた人

海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けています。

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