着けるだけで「摂取カロリー」が丸わかり!? シャープの新型スマートウォッチが画期的すぎる

シャープは2026年6月16日、新製品発表会を開催し、スマートフォン「AQUOS R11」ならびに、スマートウォッチ「からだメイト Watch」、スマートリング、およびこれらと連携するヘルスケアアプリ「からだメイト」を発表した。同社は今後のデバイス開発のテーマとして「人を中心に考える」ことを掲げ、ユーザーのコンディションを可視化し、ライフスタイルの向上を支援する新たなブランド展開を示した。

スマートフォン「AQUOS R11」は、ライカカメラ社監修のカメラとAI機能を備えたハイエンドモデルである。背面カメラは、38.5MP望遠、50.3MP標準、50.3MP広角のトリプル構成を採用している。AI機能として、被写体に応じてズーム倍率を自動調整する「スマートフィットズーム」や、撮影時に標識の文字やマイナンバーカードの個人情報を自動でマスキングする「プライバシーセーフ」を搭載した。また、独自機能「アカリウム」を採用し、背面カメラリングのLED照明と自然の音を連動させることで、通知機能にとどまらない空間演出を提供する。

基本性能としては、Qualcomm社の「Snapdragon 8s Gen 4 Mobile Platform」を搭載し、前モデル比でCPU性能を約13%、GPU性能を約40%向上させた。バッテリーはシリーズ最大の5100mAhを搭載し、ディスプレイにはピーク輝度3,600nitのPro IGZO OLEDを採用している。さらに、通話時に自分以外の声や周囲の雑音をAIが識別してカットする「Vocalist」機能も備える。 日本および台湾で7月9日より順次販売を開始する。同社公式ストアでのSIMフリーモデル(512GB)の価格は163,900円(税込)である。なお、部品価格の高騰など外部環境の変化を受け、最上位機種である「Pro」モデルの今年度の投入は見送られた。また、ユーザーの利用実態と端末設計のバランスを考慮し、microSDカードスロットは非搭載となっている。

ウェアラブルデバイス分野では、新ブランド「からだメイト」を展開する。「からだメイト Watch」は、HEALBE Corporationの技術を採用し、装着するだけで食事による「摂取カロリー」を自動測定する機能を搭載した。生体インピーダンスセンサーを用いて細胞の水分状態の変化を計測し、アルゴリズムによって摂取カロリーを推計する仕組みであり、その精度は約89%である。運動による消費カロリーと合わせた「カロリー収支」の可視化や、体内の水分バランスのモニタリングが可能である。また、時間帯やユーザーの状況に合わせて必要な情報を自動表示するインターフェース「サーキットビュー」を備える。価格は59,400円(税込)。センシング機能に特化するため、今回は決済機能は搭載していない。

同時発表された「スマートリング」は、睡眠計測に特化したデバイスである。重量2.1~3.1gと軽量で、チタニウム素材に傷がつきにくいデュラテクトコーティングを施している。最大14日間の連続駆動が可能で、充電の手間を減らし24時間の継続的な装着を想定している。価格は41,800円(税込)。

これらのウェアラブルデバイスのデータは、スマートフォン向けアプリ「からだメイト」で一元管理される。睡眠、運動、カロリー収支などの情報を確認できるほか、月額600円(税込)の「Plusプラン」では、管理栄養士監修の食事アドバイスや、AIによる料理画像認識を用いた栄養管理機能が提供される。

シャープは、同社の主力であるスマートフォンとウェアラブルデバイスを連携させることでシナジー効果を狙う。今後、個人向けだけでなく、2026年冬を目処に企業の健康経営を支援する法人向けサービスの展開も計画しており、ヘルスケア領域を新たな事業の柱として育成していく方針である。

この記事を書いた人

海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けています。

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