【原点回帰】有線HHKBに「Type-S」が電撃追加! 打鍵音30%低減とキーマップ対応で新しいスタンダード誕生

HHKB Professional Classic Type-Sが2025年10月21日より販売開始

PFUは2025年10月21日、高性能コンパクトキーボードHappy Hacking Keyboard(HHKB)シリーズの新製品として、「HHKB Professional Classic Type-S」を発売しました。

本製品は、HHKB Professionalシリーズのエントリーモデルである「Classic」の有線接続のみのシンプルな構成を継承しつつ、最上位モデルと同様の高速タイピング性と静粛性に優れた「Type-S」キー構造を新たに採用したモデルです。PFUは、本製品を「HHKBの原点に静粛性を備えた新しいスタンダード」と位置付けています。

Type-Sキー構造の採用と特長

本製品の主要な特長は、高速タイピング性(Speed)と静粛性(Silent)を両立するType-Sキー構造にあります。Type-Sは、静電容量無接点方式によるキータッチに静音性を付加した構造です。

静粛性の実現のために、衝撃や振動の吸収性に優れた緩衝材を新規採用しました。これにより、キーが戻る際に発生する音を改善し、特に人間の聴覚感度が高いとされる2,500〜5,000Hz帯域の刺激が下がるよう改良されています。この改良の結果、従来のProfessionalシリーズと比較してキー打鍵音が約30%低減されています(当社規定の測定方法による)。

高速タイピング性の面では、キー押下時のブレを抑えるため、駆動部のかみ合わせをよりタイトに設計しました。これにより、高速タイピング時でも安定感のある打鍵が実現されます。さらに、押下圧(45g)とのバランスを考慮し、キーストロークを従来のProfessionalシリーズの4mmから3.8mmに最適化しています。

シンプルな構成とカスタマイズ機能

HHKB Professional Classic Type-Sは、有線接続のみに特化することで、電池ボックスを排除しています。これにより、HHKBの初代モデルのフォルムを継承した、ミニマルでコンパクトな筐体を実現しています。接続端子にはUSB Type-Cが採用されています。

また、これまで上位モデルに限定されていたキーマップのカスタマイズ機能に、本製品から対応しました。専用のキーマップ変更ツールを使用することで、文字キーなどのキー配列をユーザーの好みに合わせて変更できます。変更したキーマップは本体に記憶されるため、接続するデバイスが変わっても同じ設定で使用可能です。

キーマップ変更ツールについては、2026年3月に機能強化が予定されています。機能強化内容には、複数キーを同時押しするショートカットを1キーに割り当てる機能などが含まれます。

ラインナップと価格

HHKB Professional Classic Type-Sのラインナップは、英語配列と日本語配列の2種類を用意。本体カラーは、墨、白、雪の3色が設定され、合計6モデルでの展開となります。

価格は、31,900円(税込)です。

PFUは、本製品の投入背景として、リモートワークの普及に伴い静粛性に優れたType-Sモデルが圧倒的な支持を得てきた一方で、「価格がやや高い」「シンプルな有線モデルのType-Sが欲しい」というユーザーの声に応える目的があったことを挙げています。

なお、今回の新製品発売に伴い、Professionalシリーズのラインナップは刷新され、一部継続販売されるモデル(Classic英語配列/白(PD-KB401W))を除き、基本的に全てのモデルでキー構造がType-Sに統一されます。

PD-KB401W

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