ユナイテッド航空は、2025年7月11日(金)、成田国際空港第1旅客ターミナルビルにて、成田=高雄線の新規就航記念式典を開催し、同路線の運航を開始しました。この新路線は、日本と台湾間のビジネスおよびレジャー交流の促進に貢献することを目指しています。

式典では、ユナイテッド航空 太平洋地区営業担当支社長の桐山謙一氏が挨拶を行い、台湾観光庁や成田国際空港、国土交通省航空局、利用者、そして社員への感謝を表明しました。桐山氏は、「もっとたくさんの出会い、思い出、そしてビジネス・レジャーの交流が増えていけば」と述べ、本路線が両国の「架け橋」となることへの期待を示しました。

高雄からの利用者は、成田経由でアメリカ本土の5つの主要ハブ空港へ直行便でアクセス可能となり、さらにアメリカ全土の200以上の都市へ便利に乗り継ぎできるようになります。これにより、これまで新幹線で台北を経由していた利用者の移動時間短縮と計画の柔軟性向上が見込まれるとされています。ユナイテッド航空は、高雄周辺のアメリカ発行クレジットカードの利用実績などから需要を予測し、就航を決定しました。

一方、日本からの利用者にとっては、アート、音楽、歴史、食、そして温かい人々で溢れる台湾南部高雄へのアクセスが格段に向上します。台湾観光庁 台湾観光協会東京事務所長の王紹旬(オウ ショウシュン)氏は、台湾南部最大の経済・産業都市である高雄へのアクセス向上を歓迎し、「これまで以上に気軽に台湾南部への旅行を検討できる良い機会」と述べました。王氏はまた、桐山氏が個人的にも高雄を「大好きな街」と語っていることに触れ、その熱意を旅客に伝えてほしいと述べました。

就航記念式典は、成田国際空港第1旅客ターミナルビル32番ゲートで開催され、桐山氏と王氏によるテープカットが行われました。

ユナイテッド航空は、ANAとのジョイントベンチャーを通じて広範なネットワークを展開しており、既存の台北(桃園)線(サンフランシスコ発デイリー2便、グアム発週2便)に加え、高雄線で台湾南部市場へのリーチを強化します。本路線では、需要に応じた適切なサイズの機材を投入し(グアムからの機材を活用)、当面のトランジット率を約50%と見込んで、アメリカへの乗り継ぎ需要と日本・台湾間の直接需要の両方をターゲットとしています。乗り継ぎ時間は約2時間前後で設定されています。

ユナイテッド航空は2024年にセブ、ウランバートルへの新規就航も果たしており、2025年10月29日にはパラオ線も開設予定です。今後の増便についても「期待ください」と桐山氏は述べています。現在のところ、高雄から日本への需要が若干高い状況にあるとのことです。



