2025年6月28日、宇宙航空教室が開催され、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の大西飛行士とのリアルタイム交信が実現し、会場の子どもたちからの質問に答えました。
大西飛行士は、ISSが地上約400km上空を飛行していることや、ISS内が無重力空間であるため物が浮く様子を実演しました。水が丸い球体になる現象や、貴重な水をリサイクルして使用していること、飲水にはストローを使うことなど、宇宙での生活や実験の様子を具体的に説明しました。
子どもたちからは、「宇宙飛行士になったきっかけは何か」「宇宙での一番大変なことは何か」「ISSで植物は育つのか」「船長の仕事は何か」など、多岐にわたる質問が寄せられました。大西飛行士は、自身の幼少期の夢や、宇宙飛行士として「みんなの安全を守る」ことが最も重要な仕事であると回答。無重力環境下での水の扱い方や洗濯ができない日常の苦労なども明かしました。
また、ANAパイロットと宇宙飛行士に共通する大切なこととして、「緊張する場面でも普段通りできるか」の重要性を強調しました。このイベントは、子どもたちが宇宙への興味を深め、将来の夢を考える貴重な機会となりました。
後半のトークセッションには、大西宇宙飛行士のANAパイロット時代の同期である上原壮太郎さん(ANAボーイング777パイロット)と、JAXA有人宇宙技術センターでフライトディレクターを務める関川知里さんが登場。パイロットの仕事の面白さや、フライトディレクターのISS運用を支える役割について詳しくご紹介。空を飛ぶ仕事と宇宙を支える仕事に共通する「チームワーク」や「安全への使命」についても深く語られました。